糖尿病の食事の注意点（食事療法）

糖尿病の食事療法は過食をせず、間食を控え、一日三食のバランスが良い食事を続けることが基本です。また、野菜を中心とした献立で糖質を制限した料理レシピにしましょう。食事の際、野菜から順番に食べ始め、ゆっくりと食事しましょう。糖尿病の食事の注意点に気をつけ糖尿病の改善に努めましょう。

一日三回の食事をすること
食事の時間帯と食事量を一定にすることで、血糖値を安定させることができます。不規則な食生活で甘い物を間食したり食べ過ぎて過食になると血糖値を急上昇させます。また、余分な摂取カロリーは体脂肪になり身体に蓄えられ肥満になります。肥満になると糖尿病を発症するリスクが高まります。
朝食を抜くと不規則な食生活になります。毎食の摂取カロリーを平均的にバランス良くすることが基本です。

• 栄養素のバランスがとれた食事を摂取すること
  食事の過剰な糖質を制限し、体に必要な食材（栄養素）をまんべんなく食べて偏食しない。人類は炭水化物や糖質、脂質など高カロリー食品を好む傾向にあります。大昔より今日まで食糧難の時代が続いていたので高カロリーの食品を好んで食べるようになったと考えられています。そのため、食生活を自己管理できず食欲のまま食べていると過食になってしまいます。
• 野菜の摂取量を増やすこと
  野菜の摂取量が全国で１番少ない徳島県と２番目に少ない香川県の糖尿病死亡率は徳島県が全国ワースト１位で香川県がワースト２位です。このことから判るように糖尿病の食事に必要な食材は野菜です。野菜をメインに献立を考え、糖質を制限したレシピで料理を作ると良いでしょう。
• 野菜から食べること（食事の順番）
  食事の際、食品を食べる順番に気をつけることが基本です。まず、野菜から食べ始めると良いでしょう。食物繊維の多い野菜やキノコ類、豆類から食べ始めると食物繊維によって糖質や脂質の吸収が抑えられます。
• ゆっくりと食べること
  食事の際、ゆっくりと食べることが大切です。一口当たり２０回以上噛んでゆっくりと食べることで、急激な血糖値の上昇を抑えられます。また、ゆっくり食べると食事中に満腹中枢が刺激され食事量を減らすために効果的です。
• 糖尿病の料理レシピの味付けは薄味が良い
  糖尿病の食事の料理レシピは調味料の使用量を控え目にしましょう。料理レシピの味付けを濃い味にすると、ご飯がすすみがちになり、過食の原因になります。
• 外食を控えること
  外食は主食、糖質や脂質が多く含まれていてエネルギー量が高い食品が多く、味付けも濃い目なのでおすすめできません。 外食の際は、野菜の量やカロリーに注意して食事しましょう。
• お酒は制限すること
  日本酒（お酒）、ビール、焼酎などのアルコール類を飲むと血液中の水分が失われ血液の流れが悪くなります。また、アルコールは高カロリーな飲み物なので飲酒量を制限しましょう。
• 要注意の食品（摂取量をコントロールしましょう）
  ・清涼飲料水（砂糖が多量に入った飲料に気をつけること）
  ・お菓子（ケーキやドーナッツ、アイスクリーム、スナック菓　子、菓子パン、クッキーなど美味しい食べ物）
  ・果物（最近のフルーツは甘くなったので油断できませんね）
  ・麺類（ラーメンやうどん、そば、そうめん、パスタなど）
  ・丼物（カツ丼や親子丼、天丼、牛丼など