糖尿病の症状のチェック項目

糖尿病の主な症状のチェック項目です。

喉が渇き、口が乾く。（喉の渇きをチェック）
糖尿病の症状の中でも、喉の渇き症状は代表的な症状です。糖尿病になったら、体中に溜まった大量のブドウ糖を体外に排出するために尿の量が増えます。そのため、体内の水分が失われやすくなります。そして、喉が渇いたり、口が渇きやすくなります。
食欲が旺盛、食べ過ぎてしまう。（過食、多食をチェック）
お腹が異常に空くのも糖尿病の症状の一つです。糖尿病になると、インスリンの量が減少し、インスリンの作用が低下し、食べ物から得られるブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなります。そのため、身体は慢性的なエネルギー不足に陥り、日常的な空腹状態になります。
痩せる。（体重減少をチェック）
十分な量の食事を摂取しているのに痩せるのは、糖尿病の症状の一つです。すなわち、御飯や麺類、パンなどに含まれる炭水化物から分解したブドウ糖をエネルギー源として利用できず体外に排出されてしまっているからです。
疲れやすい、だるい、眠たい。（倦怠感をチェック）
糖尿病になると、全身がだるく疲れやすくなります。これら症状はインスリンの減少でブドウ糖がエネルギー転換できないために起こります。体中の細胞がエネルギー不足になっているのです。
手足のしびれ、冷え。手足の痛み。（手足のしびれチェック）
糖尿病の合併症の一つに糖尿病神経障害がある。その合併症は高血糖が原因で末梢神経に障害を生じ、手や足の痺れ（シビレ、しびれ）や痛みの症状を引き起こします。両手及び両足にしびれや痛みが起こり、左右のどちらかの手足だけに症状がある場合と異なります。
こむら返りする。（就寝中に足がつるか否かチェック）
こむら返りとはふくらはぎの筋肉（腓腹筋）が急激に収縮することで足がつった状態になることです。脚のふくらはぎの部分に激しい痛みを伴う症状です。
こむら返りは大きく分けて２種類あります。一つは陸上競技や水泳、野球、サッカー、テニスなどの激しいスポーツをしている際に起こるもの。もう一つは就寝中の明け方に起こるもの。どちらも症状に大きな違いはありませんが、激しいスポーツをしている際に起こるものは、一過性で、症状が治まってしまえば、何事もなかったように元の状態に戻ることが多い。しかし、就寝中に起こるものは、糖尿病が原因の症状であることが多く、一度起こると繰り返し起こりやすくなり傾向があります。糖尿病の症状として起こるこむら返りは神経障害が原因とされています。それは糖尿病の初期症状として起こることがあります。このこむら返りは「糖尿病性神経障害」に関係します。高血糖状態が続くと、末梢神経に栄養を送る血管にも悪影響を及ぼします。過剰なブドウ糖がソルビトールという物質なり、それが神経細胞に溜まってしまうのです。そのため、神経系に障害が生じ、ふくらはぎの筋肉系に関する部分でこれが起こると、こむら返りの原因になるというわけです
目がかすむ。（視力低下をチェック）
糖尿病の３大合併症の一つに糖尿病網膜症があります。糖尿病によって血糖値が高くなると、血流が悪くなり眼の毛細血管や目の網膜の血管が傷つきます。そのため、視界がかすんだり視力低下します。治療をしないと最悪の場合には失明します。
尿の臭いと泡立ち。（尿の臭いと泡をチェック）
糖尿病を簡単にチェックできる項目の一つに尿検査があります。糖尿病になると尿中に糖分が含まれ排出されます。そのため、放尿した後の便器の中に泡立ちます。おしっこの後の便器の泡がすぐに消えない泡の場合は要注意です。また、糖尿病の人の尿は甘酸っぱい臭いや異臭がします。尿の臭いは自分では気付かないことが多く、配偶者や他の家族の指摘で尿の異臭に気付くことが多いようです。
歯周病や歯肉炎、歯槽膿漏など。（歯の病気をチェック）
糖尿病が原因で歯周病になる患者が大勢います。糖尿病の症状で多尿になったことで、体内の水分が少なくなり軽度の脱水状態になると、口の中の唾液分泌が悪くなり、細菌が増殖しやすくなります。その結果、口臭が強くなったり、歯周病の原因になります。糖尿病になると口腔ケアが必要になります。
口臭がひどい。（口臭をチェック）
糖尿病の症状の連鎖が原因で口臭がひどくなることが多い。糖尿病の症状で多尿になったことで、体内の水分が少なくなり軽度の脱水状態になると、口の中の唾液分泌が悪くなり、細菌が増殖しやすくなります。その結果、口臭が強くなったり、歯周病の原因になります。糖尿病になると口腔ケアが必要になります。
多尿になる。頻尿になる。（多尿をチェック）
糖尿病の顕著な症状の一つです。糖尿病を発病すると、身体ににたまった多量のブドウ糖を体外に排出するために多尿になります。
体臭に独特の匂いがある。（独特の匂いの体臭をチェック）
糖尿病の症状で独特の体臭で匂うことがあります。糖の代謝が弱まると、身体は脂肪を分解してエネルギーを得ようとします。身体の中に脂肪酸、ケトン体が増え、汗に混じって排出されます。その汗が糖尿病患者独特の匂いを放つのです。

これらの糖尿病の症状チェック項目の中で1つ以上が当てはまった人は糖尿病の可能性があります。また、当てはまるチェック項目が増えるに従って、糖尿病の疑いが濃くなります。糖尿病の症状に当てはまるチェック項目の多い人は一度病院で診断してもらいましょう。あなたが既に糖尿病患者や糖尿病予備軍であれば、病院の尿検査や血糖値検査で２型糖尿病か否か、診断できます。